すると、茂みがガサガサと動き、双子のそっくりな男の子が出て来た。
二人共、緋い瞳に藍色の髪をしている。
「「誰?」」
「いや、それはこっちの台詞だ」
美桜里は涙を拭うと、つい、双子の言葉に突っ込んでしまった。
「椎、梓。どうした?」
男の子の次は緋い瞳に藍色の髪の男が出て来た。
「「お父さん!」」
男の姿に男の子達は彼に駆け寄って行った。
「父様…?」
男は死んだ美桜里の父親、蘭にそっくりだった。
しかし、蘭より幾分若く見える。
「父様?もしかして、美桜里か?」
「何故、私の名を…ッ!?」
美桜里は男の言葉に警戒し、刀を手をかけた。
「会うのは十年振りくらいだからな。覚えてないか、英だ」
英(ハナブサ)…?
もしかして――。



