すると、土方は立ち上がり、美桜里の手を取ると、歩き出した。
「仙台を出る前に美桜里に見せたい所がある」
彼は馬に跨がり、美桜里を後ろに乗せると、何処かへ向けて馬を駆けらせた。
「ちょっと土方!何処に行くんだよ…っ」
美桜里が質問しても答えてくれない。
何なんだよ、一体!?
美桜里は訳が分からないまま、振り落とされないように彼に掴まっていた。
しばらく馬を駆けらせると、木々に囲まれた林の一角に着いた。
土方は馬を止めると、馬を降りた。
美桜里もその後に続くように地面に降り立つ。
二人の目の前には三つ並んだ墓がある。
「…っ!?」
美桜里は墓に刻まれた名前に驚いた。



