雲が晴れ、影の姿が露になる。 「陽真」 月明かりに照らされる左目に巻かれた白いさらし…。 目の前にいたのは池田屋以来会っていなかった幼なじみ、陽真だった。 彼は刀を抜き身にした状態で悠然と薄暗い道に立っていた。 「此処で張ってれば、必ず来ると思ったんだ」 その言葉と同時に陽真は地面を蹴り、美桜里を押し倒した。