小夜は美桜里を憎しみの込められた瞳で睨んでいる。
今の彼女を見ていると、昔の自分を見ているようだった。
確かに美桜里は今でも人間は憎い。
しかし、その感情は次第に薄まりつつあった。
彼らと暮らし始めてから…。
「小夜、私は――」
美桜里の言葉を遮るように、砲撃が彼女達を襲った。
一撃目はかろうじて免れたが、二撃目はそうは行かなかった。
砲撃の方向を直感的に悟った斎藤は聡を奥に連れて行ってくれた。
しかし、小夜は恐怖からその場から動けずにいる。
美桜里は咄嗟に彼女に覆いかぶさった。
「川綵ッ!」
「小夜ッ!」
二人の声が聞こえたと同時に砲撃が美桜里達の横に着弾した。



