「おい、新八…。お前が勢いよく障子を開けるから、警戒してるじゃねぇかよ」



「悪かった…」



三人の中で一番背の高い男が中くらいの男を肘で小突く。



彼らは味方なのか、敵なのかはっきりしないが、彼女にとって、人間は敵でしかなかった。



美桜里は刀を構え直し、男達に斬りかかろうとした。



すると、騒ぎを聞きつけ、昨晩会った男達と見知らぬ男が部屋に飛び込んで来た。