それから数ヶ月が経った頃。
美桜里の耳に原田と永倉の離隊、近藤が官軍に投降したという噂が入った。
「落ち着け!総司ッ!」
「離してよ、美桜里!俺が…、俺が近藤さんを助けに行かないと…っ」
美桜里は布団から出ようとする沖田の肩を掴み、止めていた。
彼は今すぐにでも捕われの近藤さんを助けに行こうとしている。
しかし、今の総司の身体じゃ無理に近い。
「今のあんたの身体じゃ無理だ!」
「無理じゃない!」
沖田は美桜里の手を振り払うと枕元の刀を掴み、立ち上がろうとした。
しかし、すぐに体勢を崩し、倒れた。
倒れた彼の肩は微かに震え、悔しそうに拳を握っていた。



