「俺達は――」 右差しの青年の言葉を遮るように、銃声が響いた。 突然、少女の身体がぐらつき、川に落ちそうになる。 土方は咄嗟に彼女の手を掴み、川に落ちるのを防ぐと、引き上げた。 銃声がした方に二人の青年が様子を見に行くが、銃を発砲した人影は既に消えていた。