咲き舞う華は刻に散る



「いつからそこにいた?」



「美桜里様が帰って来た辺りからです」



つまり、美桜里は泉羽の存在に気付かない程、彼の寝顔に魅入っていたということになる。



美桜里は自分が犯した失態にうなだれた。



「でも、美桜里様。寝込みを襲うのはどうかと…」



泉羽は困ったように溜息を吐いていた。



「待て待て待て。誰も寝込みを襲うなんて言ってないぞ!?私はただ寝顔を――」



「まさか、口付けようとしていたんですか!?破廉恥な!」



「誰か、コイツを止めてーー!」



泉羽の頭の中ではとんでもない妄想がされているらしい。