咲き舞う華は刻に散る



屯所に戻った美桜里は自室に続く廊下を歩きながら、さっきのことを考えていた。



沖田が美桜里を好いている。



その事実が彼女を混乱させていた。



「もしかして、私が好きなのは総司?」



そんな考えが浮かんだが、違う気がした。



もしも、美桜里が沖田を好きだとしたら、さっき抱き寄せられた時、告白の時、嬉しく感じるはずだ。



しかし、美桜里はあの時、少なからず戸惑いがあった。



それに告白された時、何故か土方の顔が浮かんだ。



「もう訳分かんない…」



美桜里は髪に付けていた簪を外し、髪を下ろした。



そして、部屋の襖を開けた。