それでも、何故か彼らのことをもっと知りたいという感情が彼女の中に芽生えていた。 それは今までの美桜里だったら、有り得ないことだ。 「――り、――おり、美桜里!」 「んあ!?」 「どうした、ぼうっと立ち止まって」 さっきまで後ろを歩いていたはずの土方がいつの間にか隣を歩いていた。 無意識に立ち止まり、ぼうっとしていたらしい。 「いや、何でもない」 「?」 美桜里は不思議そうにしている土方を横目に、角屋という店に入った。