咲き舞う華は刻に散る



「わ、分かった!今回は俺が奢る!」



「「なら、許す」」



ようやく美桜里と土方の怒りが治まった。



「た、助かった…。ありがとうな、総司。助かったぜ」



永倉はホッと息を吐くと、助け舟を出してくれた沖田に礼を言った。



「いえいえ。礼は金平糖一ヶ月分で良いですよ」



「えっ?」



「やだなぁ、タダで俺が助ける訳無いでしょ?」



「酒を奢るじゃねぇか?」



「あれとこれは別ですよ。あ~、金平糖楽しみだなぁ♪」



無類の甘党な沖田は金平糖を一ヶ月食べられることに満足し、ご機嫌で去って行った。



大まかな換算だが、酒を奢るよりも金平糖を奢る方が幾分高いような気がする。



永倉は一人、うなだれた。



「まあ、頑張れ。新八」



原田はうなだれる永倉の肩をポンと叩いた。