咲き舞う華は刻に散る



「あ、ちょっと待った」



しかし、沖田がそれを止めた。



「何だよ、沖田」



「此処で新八さんを殺しちゃあ駄目だよ」



「何故?」



「飲み代の全額を新八さんに払ってもらうからだよ」



沖田は意地悪そうな笑みを浮かべると、そう提案した。



彼の言い分はこうだ。



『新八さんが勝手に土方さんの名前で予約してきたんだから、新八さんに非がある。だから、それの詫びとして、新八さんが俺達に奢る。それでチャラにしましょう』



――という訳だ。



予約して来た人数は八名。



これでは永倉の赤字だ。



しかし、元凶は彼の愚かな行動に原因がある。



こんなくだらないことで死ぬのなら、奢ってチャラにした方が幾分マシな気がする。