咲き舞う華は刻に散る



彼は半年程前に怪我をしてから前線を遠ざかり、部屋に篭りきりだった。



元々身体が弱かったらしいが、ある日を境に余計に部屋に篭ってしまっていた。



ある日とは、伊東の入隊が決まった日だ。



山南と伊東、藤堂は同門で、皆北辰一刀流を修めている。



しかし、山南と伊東は反りが合わないらしく、あまり一緒にいる所は見たことがない。



「何してるの、美桜里?」



「沖田か。今の話し合いで揉めたりしなかったか?」



「ああ。屯所移転の話が出たんだけど、山南さんが反対してさ…。それで、土方さんと揉めたんだよ」



「屯所移転…?何処に移す気なんだ?」



「西本願寺だよ」