突然――。 「もう良いです!失礼します」 室内から悲鳴に近い声が聞こえたかと思うと、山南が中から出て来た。 いつも冷静な彼があんなに声を荒々しい声を聞いたのは初めてで、美桜里は少なからず、動揺していた。 「おや、美桜里さん。猫とひなたぼっこですか?」 「あ、ああ。それより、何かあったのか?」 「いえ、何でもありませんよ。では、失礼します」 山南は小さく笑うと、その場から去って行ってしまった。