せめて、風が吹いていれば、多少は涼しいだろう。 しかし、辺りに風はなく、ただでさえ蒸し暑いのに、さらに際立たせていた。 「ねぇ、暑くないの?一君」 背の高い青年は隣にいる刀を右側に差す一人の青年に声をかけた。 右差しの青年は彼とは違い、まるで、暑さを感じていないかのように平静としている。