そこで美桜里は仕事をしている土方に愚痴を言っていた。 「聞いているのか、土方!」 「聞いてる。お前、随分伊東さんに気に入ら――」 「うわぁああ!」 突然、屋根の裏から悲鳴が聞こえた。 悲鳴が止むと、山崎が押し入れから飛び出して来た。 「どうした、山崎!?」 「ふ、副長…。これを見てください」 そう言って、山崎は土方に持っていたモノを見せた。