咲き舞う華は刻に散る



夜空に流れる雲が月を隠した。




そんな夜に三人の男達が歩いていた。




男達は皆、浅葱色の羽織を纏い、腰には大小の刀を差し、頭に巻いている鉢巻が歩く度に揺れている。




「暑い…」




三人の中で身長が高めの青年がポツリと呟いた。




彼らはつい数ヶ月前に江戸から京に上洛したばかりで、京の暑さには慣れていなかった。