土方はどちらを選ぶのが確実かと天秤にかけた。
自力で探して、美桜里は見つからなかった。
だとしたら、少しでも可能性が高い方を選ぶのが適切だ。
「俺は――」
キィィン!
すると、金属が交わる甲高い音がした。
その音は少し離れた屋敷の中から聞こえる。
「ねぇ、君!もしかして、あそこに美桜里はいるの!?」
沖田の言葉に泉羽は首だけを後ろに向け、頷いた。
ようやく、彼女の居場所が判明した。
それが分かった土方達は走る速度を上げた。
音は距離が近くなる度に大きくなって行く。
音がする屋敷の門の敷居を潜ると、土方達は足を止めた。
「美桜里ッ!」
そこには、彼らが捜し求めていた彼女がいた。



