随分と走った。 しかし、一向に美桜里がいる場所に着かない。 「まさか、はったりか?」 「有り得るかもね…」 斎藤と藤堂は息を切らしながら、そんな会話をしていた。 泉羽の後を追って走り出してから、既に四半刻。 確かに彼らが疑いたくなるのも無理もない。 「土方さん、どうするよ?」 永倉は彼女の言葉を信じた土方に問うた。 このまま泉羽を頼るか、自力で探すか――。 彼は口には出さないものの、そう言おうとしているのだろう。