しかし、離すことはない。 「あいつに何かあったのか?」 「美桜里様が桐生様を殺そうとしているのです!たとえ、純血に近い美桜里様でもあの怪我と精神状態ではあの方には敵いません!」 兄妹で殺し合う――。 そんなことはあってはならない。 ましては美桜里にとって、桐生はたった一人の家族。 それなのに何故、彼女は血を分けた兄を殺そうとしているのか? そんなことをさせるわけにはいかない。