「――という訳だ」
土方が話し終えると、室内は重苦しい空気になっていた。
これ程彼女が追い詰められているとは思っていなかったからだ。
沖田は布団の中で浅い呼吸を繰り返す美桜里に視線を移す。
「土方さん…、このままだと美桜里が壊れちゃいますよ…」
それは此処にいる皆が分かっていることだ。
これ以上は彼女の身体も精神にも影響をもたらしてしまう。
それは絶対避けたい。
彼女には笑っていて欲しい――。
その想いから土方はある決断をした。
「今から近藤さんと会津公に謁見して来る。総司、お前も俺と来い。平助は美桜里の傍にいろ。他の奴らは隊務に戻れ」
土方はそう命じ、沖田と共に近藤の部屋に向かった。



