咲き舞う華は刻に散る



新選組屯所を後にした桐生は住家として会津公から拝借した屋敷に居た。



既に闇色に染まった空に星達が光り輝いている。



桐生はそれらに目をやりながら縁側に座り、酒で猪口を満たした。



そして、それを煽った。



「良い夜だ…」



今夜は気分が良い。



理由は分かっている。



桐生は上機嫌で徳利を取り、もう一度酒で猪口を満たす。



「上機嫌ですね、桐生様」



すると、泉羽がつまみの煮魚を持って来た。