「何かあったのか?」
斎藤達は今帰って来たらしく、状況が把握出来ていない。
「分からねぇ!けど、美桜里ちゃんに何かあったらしい」
永倉の言葉に斎藤と原田は顔を見合わせた。
しかし、すぐに尋常ではない雰囲気を察し、土方達の後を追いかける。
副長室に着くと、土方は勢いよく襖を開け放った。
「美桜里ッ!」
室内には布団の上で頭を抱えて震える美桜里とその兄、桐生と見知らぬ女が居た。
「遅かったな、新選組」
桐生は土方達の姿を確認すると、美桜里から少し距離を取る。
美桜里は頭を抱えてカタカタと肩を震わせている。
土方は彼女の様子がおかしい事に気付き、桐生を睨みつけた。



