「私とお前は人間じゃない…。人の姿をした醜い化け物なんだよ」 醜い化け物――。 桐生は自分が人間ではない事を認めている。 美桜里もそれを認めていない訳ではないが、彼らと暮らしていて自分が混血だという事を忘れかけていた。 しかし、兄の言葉で改めてそれを思い出させられた。 「…っ!?黙れ…」 美桜里は兄から逃げるように床の間の方に後ずさった。 桐生はその後をゆったりとした足取りで美桜里に近付く。 美桜里は耳を塞ぎ、頭を横に振る。