「今、奴らの姿が浮かんだな?そういうのを情が移ったというんだ」 美桜里は桐生の言葉を否定するように、頭を横に振った。 「違う…」 「違くない。間違いなくお前は父さん達の敵である人間を信じ始めてる」 「黙れ…」 「美桜里、お前は人間とは分かり合おうとしている」 私は人間なんか信じてない…。 情なんか移ってない…。 分かり合おうとなんかしてない…。 美桜里は自分の中に渦巻く感情を否定した。 しかし、そんな事を桐生が分かるわけがなく、さらに言葉を続けた。