咲き舞う華は刻に散る



「そんな事はどうでも良い。私が言いたいのは何故、町娘である泉羽が居るんだという事だ」



泉羽とは以前、美桜里が沖田と土方の遣いに出た時に助けた町娘の事だ。



しかし、美桜里の目の前に桐生と共に立っているのは格好こそは違うものの、彼女に間違いない。



「よくお気付きになられましたね。ちゃんと変装していたのに…」



「匂いだよ。私は鼻が利くんでね」



「さすがは純血に近い混血の姫君ですね」



もう一つの人とは異なる気配――、泉羽はころころと笑っていた。



純血に近い混血――?



美桜里は泉羽の言葉に意味が分からないと、肩を竦めた。