咲き舞う華は刻に散る



「んっ…」



美桜里は部屋に流れ込んで来る冷たい風を身に感じ、目を覚ました。



開いているのは襖ではなく、部屋と縁側を遮る障子だ。



冷たい風に加え、人とは異なる気配がする。



美桜里は動かしにくい身体を起こし、人とは異なる気配がする方を向いた。



「何故、此処に?」



視線の先に居る二人の男女に美桜里は目を細めた。



「お前を連れに来たんだよ、美桜里」



人とは異なる気配の一つ――、桐生はスッと緋い瞳を細めた。