「ふんっ。そうだ、貴様らに良い事を教えてやろう。美桜里は人は信じない」 「はぁっ!?どういう意味だ」 土方は美桜里を抱きしめたまま、意味が分からないと素っ頓狂な声を出した。 「さあな。だが、次会う時、美桜里は貴様らを信じていられているか、見物だな」 桐生は妖しい笑みを浮かべると、その身体は霧のように消えた。 「精々美桜里の心を繋ぎ止めてみろ、仲間という存在でな」 藍色の空から既に消えたはずの桐生の声が聞こえたが、彼自身の姿が現れる事はなかった。