「やるか、桐生?やるのなら、お主が相手でも手加減はせぬ」
家臣達だけでなく、沖田達も刀に手をかけ、身構える。
数は15対1で、圧倒的に桐生が不利だ。
しかし、桐生も鬼の血を引く者。
本気を出せば、人間など赤子の手を捻るようなものだ。
やるか…、退くか…。
桐生の反応がどう出るか、皆固唾を飲み、見ていた。
「興が乗らん、退く。だが、私は諦めぬぞ」
桐生の緋い瞳はまっすぐ妹である美桜里を捕らえていた。
狙った獲物を逃がさない獣のような瞳――。
そんな彼の眼差しに、土方は彼女を渡すまいと自分の方に強く抱き寄せる。



