咲き舞う華は刻に散る



正体を知っている事よりも、いつの間にか名前を呼び捨てにする程、親しくなっていた事に土方達は驚いた。



いや、逆に一年近く共に居て、親しくなっていない方がおかしいのかもしれない。



しかし、実際、美桜里と親しくしていた者は新選組には居なかった。



「ふんっ。だが、沖田以外は知らなかったようだな」




「当たり前ですよ。彼女と約束しましたからね」



ふと土方は昨晩沖田が彼女を抱きしめていた事を思い出した。



その時に美桜里が沖田に自らの正体を明かされていたのだとしたら、つじつまが合う。



しかし、土方は複雑な心境でいた。



理由は分からない。



ただ、胸を締め付けられるような想いを感じていた。