「誰だ!?」 返事はない。 しかし、影はまっすぐ彼に向かって歩いて来ている。 土方は咄嗟に刀に手をかけた。 ふと沈みかけている西日で現れた影の姿が露になる。 「川綵…?」 「ひ、じ…かた…?」 現れた影――、美桜里は土方の姿を見るなり、体勢を崩した。 土方は体勢を崩した彼女の身体を地面すれすれで抱き留めた。