「うるせぇぞ!平助、左之、新八!部屋に入る時は声かけろ!」



「お前の声もうるさい」



美桜里は耳を塞ぎ、大声で怒鳴る土方を見ると、溜息を吐いた。



「んだと!?」



「そんな事より、これを見てよ!」



藤堂は怒りを露にする土方を軽やかに受け流し、美桜里に一枚の文を差し出した。



美桜里は彼が差し出すそれを受け取り、文を裏返すと、差出人を見た。



「誰からだい?」



近藤はその文の差出人を見るため、身を乗り出した。



次いで、土方もそれを覗き込んだ。