「そうだよな…。私は醜い鬼の子だ。そんな風に扱われるのは慣れてる」 そう言うと、美桜里は今にも泣きそうな顔を沖田から背けた。 「奴らに言うなら、言え。そうなれば、私は此処を出て行く」 背けられた彼女の横顔があまりにもか弱く、哀しそうに見えた。 そんな顔はして欲しくない――。 そう思った時には沖田は彼女を後ろから抱きしめていた。