「ちっ、邪魔が入ったな…」
陽真は刀を鞘に収めると、窓の桟に足をかけた。
「今日はこの場を退く。でも、美桜里、お前の命はこの俺が奪ってやるからな」
彼は飛び降りようと、身体を縮めるが、何か思い出したように美桜里の方を見た。
「言い忘れてた。お前が脇腹を怪我した夜、銃を撃ったのは俺だ」
「!?」
そう言い残すと、陽真は下へと飛び降りた。
「待て、陽真ッ!」
美桜里は窓辺に駆け寄り、下を見るが、そこには彼の姿は既になかった。
彼女は舌打ちをすると、怒りに任せ、壁に殴った。
壁に拳がめり込み、ヒビが入る。



