咲き舞う華は刻に散る



陽真は片目しか見えないという不利な状況下で美桜里に劣らない動きをしている。



暗がりや死角に入られた時の対処法などはおそらく、高杉や桂に教えてもらったようだ。



しかも、陽真は美桜里の目元を狙って来ていた。



おそらく、美桜里の左右どちらかの目を潰そうと目論んでいるだろう。



かつて、自分がされたように――。



「くそ…っ」



そんな陽真の意図に気付いた美桜里は彼から一度距離を取り、隣の部屋へと飛び込んだ。