咲き舞う華は刻に散る



二年前、美桜里に左目を潰された陽真はどうにか一命を取り留めた。



しかし、仕えるはずの主は惨殺され、事を起こした美桜里は藩から姿を消した。



その罪の矛先は美桜里を尚孝に売り、農民から藩士に成り上がった陽真に向けられた。



罪人として扱われた彼の両親は揃って縄で首を括り、二人の妹は女衒(ゼゲン)によって遊女屋へ売り飛ばされた。



味方をなくした陽真は脱藩を余儀なくされ、遠い地、京に流れ着いた。



そこで尊王攘夷志士の高杉晋作と桂小五郎らと出会い、尊王派として長州についた。