「よし、突入準備だ」



永倉の言葉に近藤は頷くと、突入指示を出した。



突入指示を受け、各々に刀を抜き身にして行く。



美桜里も柄に手をかけ、刀身を露にする。



綺麗に手入れされた刀身に己の緋い瞳が映った。



「美桜里さん、大丈夫ですか?」



隣に居る沖田と藤堂が心配そうに美桜里の顔を覗き込む。