「私のした事が…。どうやら、読みが外れたようだ」 近藤は険しい顔をして、池田屋を睨んでいる。 視線の先には辺りを気にしながら池田屋に入る長州の連中が居た。 「近藤さん、突入しよう!」 近藤の隊は近藤、沖田、藤堂、永倉、美桜里、それに隊士数名と十人を満たない。 中の長州の連中の人数はおそらく倍は居るだろう。 しかし、池田屋が本命と分かった今、見過ごすわけにはいかない。