「訳が分からん…」 美桜里は自分の事が分からなくなり、前髪を掻きむしった。 だが、一つだけ分かる事がある。 それは――。 新選組で暮らし始めて、自分の気持ちが変わり始めた事。 完全に人間を信用したり、好きになった訳ではない。 それでも、一掃すると提案された時、彼女の中で戸惑いが生まれた。 それは彼らを信じ始めている印ではないか、と美桜里は感じていた。