兄が生きていた――。



それは美桜里にとって嬉しい知らせだ。



そして、共に人間を一掃するために力を貸して欲しいと頼まれた。



前までの彼女だったら、迷わず桐生に力を貸しただろう。



しかし、美桜里は力を貸す事を拒んだ。



理由は分からない。



ただ…。



人間を一掃するとなれば、人間である新選組の者達もその対象となる。



そう思うと、拒まずにはいられなかったのだ。