「奴は私の実の兄だ」 「じゃあ、何故実の兄がお前を狙ってるんだよ?」 「それは…」 理由を話すとなると、自らの正体を話さなくてはならなくなってしまう。 それはまだ抵抗があった。 「美桜里ちゃん?」 急に黙った彼女を心配するように藤堂が声をかけた。 「済まない…、今は話せない。けど、必ず話す。だから、今日は勘弁してくれ」 美桜里はばつが悪そうに彼らから視線を外した。