「くそ…っ!何故、祖父様は母さん達を…」 その場に一人、取り残された桐生は血が滲む程手を握り締めた。 尚孝の性格を少し黎から聞いていた桐生は尚孝の経緯を何となく把握した。 彼の中で沸々と何かが沸き上がって来る。 それは言葉では言い表せない程の怒りと憎しみ――。 「人間なんて消えれば良い…。いや、消せば良いんだ」 桐生はすっと瞳を細めると、緋から金色へ変化する。 その日から桐生の人生は闇色に染まって行った――。