「何故…?兄様はあの日の火事で…」 両親と共に死んだはずだ――。 美桜里は訳が分からず、頭を抱えた。 桐生は小さく笑うと、その場に腰掛けた。 「俺は死んでないよ。教えてあげる、美桜里が知らないあの日の事を――」 あの日を思い出すように、桐生は広く澄み渡った青空を見上げた。