咲き舞う華は刻に散る



それは農民の子である陽真にとって、思ってもみないことだ。




幼なじみの居場所を言うだけで、家臣になれる。




家臣になれば、作物が不作の時に苦しまなくて済むし、金にも困らない。




そんな考えが陽真の中で渦巻き、一つの結論へと導いた。




それは幼なじみの居場所を素直に教える――、だった。




彼は幼なじみの命より自分の欲を選んだのだった。