咲き舞う華は刻に散る



「それは――」



「川綵、此処に居たのか」



再び美桜里の言葉を遮るように土方の声が重なった。



美桜里は彼が現れた事によって、芹沢の事から逃れられると安堵する。



「邪魔が入りましたなぁ。今日は諦めますわぁ。ほな、美桜里はん。また」



女は土方の姿を見ると、二人に頭を下げ、去って行った。



美桜里は怪訝そうに女を見ていた目を土方に向けた。



「あの女、誰?」



「お前は会った事なかったな。あの女は芹沢さんの妾、お梅だ」



土方は立ち去る女――、梅を睨みつけていた。