すると、後ろから人の気配を感じた。 振り返ると、一人の女が立っていた。 女は整った容姿をしている。 綺麗に結われた艶のある髪、薄く白粉が塗られた白い肌、紅が引かれたふっくらとした唇。 島原に居る芸妓のように美しく、色っぽかった。 「貴女が美桜里はん?」 「そうだけど、何か用?」 「貴女に聞きたいことがあるんよ、土方はんのお小姓はん」 美桜里は土方の小姓と言われることに不快感を覚え、眉をひそめた。