咲き舞う華は刻に散る



「そういう所、黎(レイ)にそっくりね」




逸は綺麗に紅の塗られた唇を歪め、美桜里を見下す。




逸は黎によく似た面立ちをしているが、性格は丸っきり正反対だ。




おしとやかで優しかった黎に対し、逸は高飛車で我が儘だ。




どんなに顔は似ている姉妹でも、性格までは似なかったようだ。




すると、複数人の足音が聞こえた。





顔を見なくても分かる。




この足音は――。