ふと美桜里は足を止めた。 「どうした、美桜里ちゃ――」 「焦げ臭い…、火薬の匂い…?」 美桜里の嗅覚は人間の何倍も優れている。 そのためか特有の香りならある程度かぎ分ける事が出来た。 そして、今彼女の鼻を突いた香りは焦げ臭い匂いと火薬の匂い。 美桜里はその匂いを追うように走り出した。 「お、おい!」 原田達は訳が分からないまま、急に走り出した美桜里の後を追った。 匂いの元に近付くにつれ、鼻を突く焦げ臭い匂いが強くなって行く。 間違いない、この匂いは――。