行き交う人が緋い瞳と藍色の髪を奇異な目で見てくるため、美桜里は屯所に戻りたい衝動に襲われていた。 「やっぱり、帰る…」 「待て!帰るな!」 屯所に帰ろうとすると、原田に羽交い締めにされる。 「離せ!私は屯所に帰る!」 「せめて、着物だけは買おうよ!」 原田の羽交い締めが解かれたかと思うと、藤堂に手を引かれ、半ば強制的に呉服屋に引きずり込まれた。 原田と永倉もその後に続いた。