咲き舞う華は刻に散る



「父様…、母様…、兄様…。会いたいよ…」



綺麗な月を見ると、死んだ家族に無性に会いたくなる。



美桜里は哀しみを堪えるように膝を抱え、丸くなった。



目から溢れ出る涙が寝間着の袖を濡らし、歯を食いしばる口からは嗚咽が零れる。



「早く…、母様達の所に逝きたい…」



夜の深い闇に美桜里の小さな呟きが溶けて行った――。



障子を挟んだ向こう側では土方が縁側の様子を静かに窺っていた。